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福井県福井市高柳3丁目3507番地
こんにちは!
今月の歯のブログは歯周病の検査についてです。
はじめて行う「検査」に対しては、痛いの?何をするの?と気になるものです。
そして検査は、結果はいいの?悪いの?と不安になるものです。
検査内容がわかれば、歯周病の治療はぐっと楽しくなります。
検査について理解を深めていきましょう!
歯周病とは・・・?
歯は歯茎とその下にある歯槽骨という骨によって支えられています。歯槽骨が溶けることを歯周病といいます。
検査では、細い目盛りのようなものを使って、歯と歯茎の間の深さを測ります。
歯周病になると、歯茎が腫れ、歯槽骨が溶けてしまうので目盛りが深く入ってしまい、ここが病的な状態で、歯周ポケットと呼ばれます。
歯周病の程度によって歯周ポケットの深さは変わります。特に重度になってしまうと、根の先端にしか歯槽骨が残っていないので、
歯がグラグラ揺れて、やがて勝手に抜けてしまう事もあります。
歯周病の怖いところは、一度溶けてしまった歯槽骨は元には戻らないこと、自覚症状が無く進行していくことです。
歯周病の原因は・・・?
歯周病の原因は歯の表面についている、プラークや歯垢と呼ばれる細菌の塊です。
歯ブラシで磨くと取れますが、残ってしまったものは1週間くらいで歯石に変わります。歯石は歯ブラシで取れないので、
歯周ポケットの中の目に見えないところに溜まり込んで、歯槽骨が溶かされ歯周病になります。
検査はいつするの・・・?
検査は治療開始前、治療後、メンテナンスで行います。
治療開始前は「どこが、どの程度悪いのか」を把握するために行います。これらに基づいて治療計画を立て、患者様に
提示することになります。そして、患者様の同意のもと、治療を進めていきます。
治療後は「どれくらいよくなったか」「どこにリスクが残っているか」を調べるために、検査を行います。
これによってさらに治療を続けるか、メンテナンスに移行するのかを決めることになります。
メンテナンスでは「どこかに問題が出ていないか」をチェックするために検査を行い、再発や新たな問題に目を光らせて
管理していきます。
歯周病はセルフチェックでわかる・・・?
糖尿病患者さんで毎日血糖値を自分で測定されているかたがおられます。血圧は測定器さえあれば誰でも気軽に測ることができます。
では、歯周病は自分で検査できないのでしょうか?これはなかなかハードルが高いようです。
歯周病検査では「プロービング」といって、細い棒で歯茎の溝を探っていくのが基本です。プロービングは自分ですることは出来ませんし、
ましてやレントゲン装置を使って骨(歯槽骨)を調べることは不可能です。しかも歯周病は「どこの歯で起こっているか」は調べてみないと
わからないので、すべての歯を調べる必要があり、どんどんハードルが高くなります。
歯科医師や歯科衛生士の力を借りるのが確実で安心です♪